FX過去検証は模範解答なしでやっても意味がない?過去検証を実際にやってみた
今回は過去チャートを使って実際に検証を行ってみてたいと思います。
FXの検証はどうやってやったら良いのかわかるようになります。
FXの過去検証の目的
過去検証の目的は、実際に習った手法を検証するためです。
移動平均線や、フィボナッチ、エリオット波動と言ったツールを使いこなすことも含まれますが、実際に使ってみるといつも完璧に合致するわけではありません。
多くの場合は、材料となる値動きがでたからであったり、複数のパターンにマッチした場合にトレードを行います。
なので、「チャートがこういうパターンにマッチしたときに買います、売ります」というケースをどんどんこなしていくことで脳に定着させていくことが目的です。
リアルで動いている相場でないと意味がないという人もいますが、半分正解で半分不正解だったりします。
Forextesterなどのソフトも含めて、未来が見えない相場のあてっこをすることがここでの目的ではないからです。
勝ち負けの結果が目的ではなく、勝てる手法で実際にトレードできる場所はどこなのかを検証するのが目的になります。
FXの過去検証で必要なもの
それでは、過去チャート検証する前に準備するものです。
特に学習を始めた頃は次のものがあったほうが良いです。それは、
「答え(模範解答)」
です。
FXの学習は自分であれこれ考えるよりも、プロトレーダーのお手本をまねるが一番早いです。
勝てる手法をそのまま学習して、そのまま実践するには、やはり、模範解答が必要になります。
勉強会の場合は、先生の毎週シナリオ、エントリーポイント、利確ポイントを記載した解説動画が上がります。
これは、月、火、水と毎日朝の時点において考えるシナリオと、その日一日を表示した上でのエントリーポイントが解説されるので1日毎に検証がしやすいです。
これから学習される方は、勝てる手法と、答えが用意されている環境を選ばれると良いかなと思います。
「答え」の他に必要なものは、shift chartやstamp nextといった、各時間足で同じ時間を表示させるインジケーターです。
これがないと、各時間足の日時を毎回揃えなくてはいけなくて大変です。
以上が準備になります。
FXの検証のやり方
それでは、実際に検証をしていきましょう。
2019年9月24日を例に取ってみます。
シナリオを立てる
実際のエントリーポイントを探す前に、その日のトレードのシナリオを立てることが多いです。
なぜなら、実際にエントリーするときは、事前に1時間足をベースに立てたシナリオに基づいてエントリーを行うからです。
4時間足から見ていきます。
4時間足は安値を更新できずに、ここ2,3習慣は急上昇してきていますね。買いの勢いが強かったようです。
この相場は以前までは下降がずっと続いていたのですが、直近の下降の起点の辺りで止められているようです。
こういったポイントでは上がれないと、一旦戻していくことが多いと言われています。
実際、このポイントも3回ほど高値更新を試すものも、抜けきれずに下降してきていますね。
では、そもそもこのポイントはどんなところなのでしょうか。
このままだとわかりにくいのでちょっと縮小してみます。
ずっと下降していることがわかります。つまり下降が強い相場ということです。
ということは、直近の上昇こそ強いのですが、全体的に見ると、どこかで売りが入ってきますよね。
どこで売りが入ってくると思いますか?
こんな時に使うのが、フィボナッチリトレースメントですね。
こうです。今ちょうど、38.2の付近にいることがわかりますでしょうか
フィボナッチリトレースメントは、特に38.2-61.8は戻り売りを狙った売り手が参入しやすいポイントです。
そして、もう一つ、38.2というのは、この上昇で勝っている人たちにとっても、売り手が入ってくる前には一旦利確をしたいポイントになります。
なので、揉みやすいということですね。
相場は、このもみ合いで最終的に上抜けずに下がってきています。
直近こそ上昇の勢いが強いものの、そろそろ売りてもガッツリ入ってくる可能性がありそうですよね
もう少し4時間足をみてみます。
ここの形をみて、何か見えてきませんか?
そうです。安値と高値を切り上げていますね。ということはエリオット波動がかけそうです。
下降の起点を0とすると、1,2,3波とかけそうです。
3波目ということは、次に戻しの4波目がくる可能性がありますね。
今の下降が仮に4波目だとすると(仮定)、この下降は1波の高値付近まで下がる可能性があります。
色々と状況が見えてきましたね。
まとめてみると、
現状は下降トレンドで、最安値を更新できずに上昇しています。
上昇した高値は、下降の起点であり、かつ下降のフィボナッチリトレースメント38.2の辺りです。何度も止められて一旦上に行けない状況になっています。
エリオット波動も引け、3波目の上昇後の、4波目の下降が始まっている可能性があります。
これだけだと、売って良さそうですよね?
とはいえ、直近の上昇からの押し目買い組も入ってくる可能性があるので、この辺りは売りと買いの両方のシナリオが持てそうです。
それでは、1時間足を見てみます。
1時間足は上昇がずっと続いていて、最近200Mを割ってきた感じですね。
これだけ見ると、100%売りって感じにはなれませんね。むしろまだチャンスが有れば買っていきたいです。
まずは、この上昇の押し目はどこになりそうか見てみましょう。
押し目、戻りを測るツールはFRですね。
38.2まではまだ距離がありそうです。強い上昇が継続するなら1段上で反発しそうですが、38.2まで待って買うほうが安全そうではあります。
もう一つ、今の下降がどの辺りまで行きそうかを見てみましょう。
3点目の方がやや値が高いですが、イレギュラー的にここを参考値として引けそうです。
引いてみると、ここはFE161.8のポイントですね。
ということは、この下降は一旦下がりたいところまでは下がった可能性があります。
20pipsぐらいであれば、5分足でタイミングを取って押し目買いにも入れそうな展開ですね。
売るならですが、この下降の戻しを待ってエリオット波動3波目ができてくると売りやすいかなという形です。
最後に5分足です。
5分足は下降トレンドですね。
エリオット波動は、ここが高値なので、引いてみると1,2...すでに5波完了しています。
どれぐらい下降するかを測るFEを引いても完全に下の方まで言っていますね。つまり伸びた先です。
直近は揉み合っていますが、仮に上昇した場合、売り手が入ってくるのはどこでしょうか。
戻り売りを探すなら、フィボナッチリトレースメントですね。
38.2はこの辺りです。70pips近くあるので、ここでさがらないなら、ここを最大に買っていくことができそうですね。
ということで長くなりましたがシナリオです。
売り手が入ってくるポイントで抜け失敗の事実があるが、直近の上昇から見るとまだ、押し目買いを狙っていきたい。
今後高値を更新できないようなら売りに切り替えていく
買うなら、FE161.8でさがらないなら1hFR38.2を目安に買い
売るなら、1hFR38.2を上抜けないなら売り
実際にエントリーできるポイントを探す
で、これが1日分です。
途中、チャートの切り替えでチラチラ見えてましたが、未来が見えている事自体は関係ないです
前日までの状況を元に、どういうルールで入れるかを考えた上で、実際に手法に合致したところを探すのがこの検証で大事なところです。
どこで入れるかというと、まず、ここにトレンドライン引けますね。
あと、シナリオ建てる前に確認ができてなかったのですが直近の下降でフィボナッチエクスパンションも引けましたね。
261.8にすでに到達しており、この付近は下がれないならやはり反発が起こりそうです。
ここが山になっているのでエリオットがかけますね。
3波目の上昇でこの辺から買って見れそうですが、ここは勉強会のルールにはがっちしないので 入れないですね。
その後、上昇できず再度下がっていますが、ここが今回一番注目したいポイントですね。
トレンドライン上で止まりました。あと、200MAが下向きからやや上向きになって来ましたね。
直近の値動きは綺麗ではないですね。下降をほとんど戻して上昇するも全部戻しています。
が、下抜けることができず、トレンドライン上に戻ってきました。
ここは入れそうです。
利確は161.8まで行けるかというと、その手前に38.2もあるので一直線で取るならこの手前が良さそうです
なのでここ。
FR38.2に到達していますが、ここからは売れませんね。こんな急騰なのでどこまで伸びるかわかりません。
上昇の61.8で止められているのですが、こういう急騰はいきなり買うといつもやられるので、さがらないことをちょっとまってからですね。
こっちにもラインを引いてここでいいのではないでしょうか。売りても入ってくる頃合いなので狙うのは直近高値付近。この辺りが20pipsですね。
そして、その後ですが、高値を抜けずに落ちてきました。
この辺り戻り売り狙えそうですが結果的にルールに合致しなかったのでエントリーはできなさそうです。
模範解答を見てエントリーポイントが正しいかを確認
では、ここからは答え合わせをしていきます。
えーですね、自分がエントリーできそうなポイントはあっていました。
どうやら他にもエントリーできそうなポイントが有ったようです。
まだまだ勉強のやりがいがありますね!
今回はFXの過去検証のやり方をお話してみました。
是非、参考にしてみてください。それでは。