FXで高値づかみを防ぐ2つのコツは上位足の左側と前回止められたポイントを意識するだけ
上昇トレンドだから買うぞー!でも高値更新ならず下降。
トレード経験がある人なら誰しもが経験あるはず。
5分足レベルのちっちゃな下降ならいいけど、1時間レベルで下がれば100pipsなんて下降はザラ。
上昇トレンドだから買い続ける事が本当に正しいのか?
今回は、上昇トレンド中の高値圏での振る舞いについて考えてみます。
目指せ高値づかみからの卒業
この場面、あるポイントに気づけば、逆に売ることだってできるんです。
上昇トレンドの基本であり王道は押し目買い
1時間足。誰が見ても上昇トレンド。
上昇トレンドの基本であり王道は押し目買い
下がったら買う。
当然ですよね。
では、下がったらとは何を指すのか。
1時間レベルの押し目
1時間足レベルの押し目なら例えばこんなところ。
5分足で拡大してみると、当然下げた先の方からの買いになります。
下がってきたならお買い得。まずは買いを考えていくのが基本です。
5分足レベルの押し目
1hレベルの浅い戻し、5分足レベルでの押し目であれば、こういうところですね。
直近の5分足の上昇の戻しに対して、タイミングをとって入っていく。
できるだけ下の方から下げ止まったことを確認してから入っていく。
こういうところから買っていければ、しっかり利益を残せます。
ところが、同じ浅い戻しでも、こういったところで買ってしまうと、ズドーン。
1時間足レベルの調整の戻しに巻き込まれてやられてしまう。
なんか200MAも上向いているし、エリオット的にも5波目っぽくて、買えそうな雰囲気はあったのに何がダメだったのでしょうか。
こうならないためには何が必要か。
FXで高値づかみを防ぐ2つのコツ
解決のヒントになるのは2つ。
1つは上位足の左側。
もう一つは、直近の前回止められたポイント。
順番に見ていきます。
1.上位足の左側を意識する
1つ目は上位足の左側。つまり上昇トレンドの高い位置にいるわけですが、今どこにいるのかということ。
過去に何度も止められた場所であったり、更に大きな足では下降しているならその戻し候補であったり。
こういった場所では、できるだけ高いところでは買わないほうがいい。
1.前回止められたポイントを意識する
ここなんて、前回落ちたところで止められていますが、その後の上昇時にも再度止められています。
何度も止められたことによって、この付近の抵抗が更に強くなる。結果的に再度上昇するも止められて落ちていきました。
さらにさらに、そのあとV字で勢いまでつけて上昇しているのに止められた。こうなったらもう、下に行くしかありませんよね。
トレードチャンスは今後もいくらでもあります。敢えてリスクを取っていく必要はありません。
しっかり戻しを待ってからでも間に合います。
では、今回の場合だとどうでしょうか。
4時間足だと左のほうがわかりにくいので、先に日足を見ておきます。
上昇トレンド中の押し目で高値づかみを防ぐ事例
日足
こちらが日足。
ピッタリ止められている事わかりますね。このラインは、去年の年末からの大きな下降に対してのフィボナッチリトレースメント。
61.8があることがわかります。
しかも一度大きく止められていることがわかります。
未来は見えている通り、最終的には抜けていきますが、ここをズバッと抜けていけなかったのであれば、一度は戻す可能性があることは容易に想像が付きます。
ということは、ここが硬い可能性があるので、しっかり戻しを待ってからのほうが安全です。
4時間足
日足とほぼ同じですが、もう少し細かく見てみます。
先程の下降の戻し61.8に対してひげですね。実体で抜けることが出来なかった。
一度戻してからの上昇もピッタリ止められていることがわかります。
更に、左側の高値。
ここ、動画で度々出てきますが、水平線もヒゲ先ではなく、ローソクの内側を見ていきます。
ヒゲ先には届いていませんが、このラインやっぱり効いていそうです。
4時間足を見ると、やはりスグに買っていくと言うよりは戻しをしっかり確認してからのほうが良さそうですね。
1時間足
そしてこちらが1時間足。
上昇トレンドが続いていますが、先程の日足、4時間足を見ると、上からの抵抗もしっかり入っていそうに見えます。
直近の上昇にリトレースメントを当ててみると、38.2はこの辺り。
ここまでしっかり戻してくれると、1時間足としての押し目買いがしやすそうな場面です。
他にも押し目候補としては、この辺り、前回グイッと上昇が入った付近。
あるいは、その下のFR61.8。ここは前回何度も抑えられた場所でもあり反応が期待できそうです。
この場面エリオットではないですが、1波の高値は4波の安値で止められやすいのと考え方は同じですね。
上の方はどうでしょうか。
積極的に買っていくと言うよりは、このラインに対してどういう動きをしていくのか観察するのが良さそうです。
特に、直近の上昇も上髭をつけて61.8にピッタリ止められています。
5分足
そしてこれが5分足。
ここが冒頭につけた失敗ケースの押し目買いの場面でした。
直近は上昇の局面でよくある、調整時のエリオットを作っているように見えます。
しかも200MAもあり、なんだかピクピク反応しているようにも見えます。
じゃあ、スグに買うかと言うと、先程の上位足の背景ですね。この浅い戻しで一気に抜けていけるかと言うと、買いの勢いが弱そうに見えます。
そして、もう一つ。
これが、ポイント2つ目。
直近の前回止めらたポイントを意識する
よーく見てください。前回止められたポイントってどこですか?
そうです、ここですね。ここってどっかで見た覚えないですか?
前半で紹介した日足のチャートですね。
なんか、似てませんか?前回止められたところで再度止められている。こっちは止められて下降しました。
5分足見ていきます。
その後どうなったかと言うと、こうなりました。
200MAを割ってV字でグイッと戻そうとするものの、抜くことが出来ない。
しかも、ここには何があるかと言うとトレンドライン。200MAに潜り込むようにして高値更新を戻しに行くも失敗するような形になりました。
なので、上位足での高値が抜けない背景をもとに、できるだけ高い位置の、ここで売ることが出来ます。
上昇トレンドなので下がったら買い
でも、上昇中なので無理して売る必要は無いですよね。
上昇中は押し目から買うのが基本。
先程の、浅い押し目での買いや、売りが入ってくる場面で間違って買わない事がまずは大切。
つまり、見送る力。
練習を重ねる中でこの力が身につけば、成績は安定してきます。
高値づかみを防ぐポイントは、
- 上位足の左側を注視する。
- 直近の高値に対する値動きを意識する
ということでした。
じゃあ、この場面、これで終わりかと言うと、そうではないですよね。
下がってきたんだから、買いたい。
再度1時間足を見てみます。
下降の38.2には達していませんが、その付近まで落ちてきてくれました。
ピッタリ付近まで落ちてくれるのが理想ですが、下がらない場合もあるので、この付近でいい形が出たら一度買ってみても良さそうです。
5分足を見てみると、直近の上昇の61.8付近まで落ちてきてくれました。
ここほかに何があるかと言うと、フィボナッチエクスパンション
ちょうどFE161.8があることがわかります。落ちてきているところでいきなりは買えないので様子を見ていると出ました。
強い陽線。直近の下降の起点も上抜く強い陽線が出たのでここから買っていくことが出来ますね。
あるいは、その後の戻しがないことを確認して。いつもの小さな5波が出てから買っていけばいいのではないでしょうか。
売りの勢いもあるので直近高値付近までとって終了。
前回止められたポイントが止められやすいのはどの時間足でも同じ
おまけですが、最後にこの5分足チャート、面白いなと思ったので紹介。
この5分足チャート未来まで伸ばしていくとこんな感じ。結局前回落とされたところで何度も止められました。
最後のところで抜けているんですけど全部戻されていますね。こんな感じの、途中でも見ましたよね。これ。日足のチャート。
相場を日頃観察していると、こういうあれー?どっかで見たことあるなぁという場面、増えてきます。
これが積み重なることでチャートパターンがどんな相場の時に効きやすいのか徐々にわかってきます。
引き続き練習続けていきましょう。
それでは。