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FXトレンド相場がどこまで伸びるか知りたい人必見!フィボナッチエクスパンションの正しい使い方がわかります!

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あおやまあおやま

フィボナッチエクスパンションの引き方と、使い方、よくあるおかしい引き方についてです。

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先日YouTubeを見られている方向けに先生がトレード塾を開催されました。

私も参加させていただいて一緒にお話をしていたのですが、参加されている方がとても一生懸命な方でとても楽しかったです。

そこでいくつか「あれっ?」と思う点がありました。

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その場で気づいたことはアドバイスさせていただいたのですが、今回は何をアドバイスしたかというお話です。

あっ、その使い方、駄目だったんだ!という点に気づくことが出来るはずです。

トレード事例なども交えながら解説したいと思います。

フィボナッチエクスパンションの目的と使い方

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フィボナッチエクスパンションについてですが、

使う目的ですが、波がどこまで伸びるかを予測するために使用します。

そして使い方ですが、

  • (下降の場合)は波の頂点と安値、第2高値を引く
  • 使う値は161.8,261.8
  • 順張りであれば、エントリーした利確候補として、逆張りであれば反転を狙ったエントリーとして使ったりします。

いずれにしてもエントリーをエクスパンションだけで使うことはあまりなく、通常は他のインジケーターと組み合わせて利用します。

それでは、実際にチャートを見ていきます。

フィボナッチエクスパンションの実例

2019年6月24日の5分足です。

ここは高値付近から下降している相場で、左側の部分が高値でした。

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フィボナッチエクスパンションの当て方ですが、

まずは波の頂点に当てます。

そして、伸びた先の安値ですね。

3点目は第2高値に当てます。

第2高値は頂点より、低い必要があります。

エクスパンションを引くということは、下がっていく下降の波をイメージしています。

なので、第2高値が頂点より高くなるようであれば、それは引き直す必要があります。

先程の通り波を意識しているので、こういうイメージですね。

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このチャートを見ると、面白いぐらいピッタリと161.8で止まっていることがわかりますよね。

じゃあ、エントリーをどうするかですが、通常は上位足から見ていきますが、今回はエクスパンションの説明がしたいので5分足だけで紹介します。

例えばですが

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2-3波のところですね。トレンドラインで支えられる形で落ちていくのを確認して入っていくことができそうです。

グイッと161.8ぐらいまで一気に下がることもありますが、よくあるのは、もう一度波をつけてから下降していくケースですね。

今回も5波で下降していきました。

入るなら、ここです。トレンドラインを引いて入ることが出来ます。

これは、波の方向性に乗った順張りのトレードになります。

反対に、161.8からの逆張りのトレードはこういった感じです。

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5波のポイントがちょうど、FE161.8です。

ここで本当に波が終わるかはまだわかりませんね。その後グイッと強い陽線を出してきました。

ここからトレンドラインを引いてエントリーというのが逆張りの例です。実際ここでエントリーされている方もいました。

他にはその後ですね。

こちらはV字で上昇して下降をすべて戻すぐらいの強い買いが入りました。

であれば、そこからの戻しが買えますね。

以上がエクスパンションを使った事例なわけですが、冒頭の例に戻ります。

フィボナッチエクスパンションのおかしい引き方

トレーダー勉強会に参加されていた方のフィボナッチエクスパンションをこのような引き方をされていました。これですね。

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これ、何がおかしいかわかりますでしょうか?

ちょっと強調してみますが、こうです。どうでしょうか。

もうなんとなく分かると思いますが、そうです。

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このエクスパンション、高値から引かれていないところがおかしいのです。

頂点がここに在るにも関わらず、この低いところから引いてしまっています。

もう一つ、おかしな点は、ここ。第2高値が第一高値より高くなってしまっています。

このチャート、わかりやすいように右側を消してみます。

この状態で見た時に、この引き方だと、どのような波をイメージしているでしょうか。

おそらく、こんな波をイメージしていることになります。

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これだとちょっとおかしいですよね。

何がおかしいかというと、このエクスパンションを使って何がしたいのかがわからなくなっているということです。

  • どういう波をイメージしているでしょうか?
  • それはエリオット的な波ですか?
  • このエクスパンションは利確用として使うのですか?それともエントリー用に使っているものですか?

引いている場所が真ん中で使っているので、距離が近くにありすぎていずれにも利用することが出来ません。

フィボナッチエクスパンションの正しい引き方

正しくはこうなります。

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波の頂点と安値、そして第2高値に当てて利用します。

この波の終着点の予想はここです。

では、どんな波が予想できるでしょうか。例えばこんな感じ。

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これは1つ目のチャートとにているような動きですね。

実際はこうなっていました。

波の流れとしてはこんな感じですね。

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エリオット波動も当ててみるとこうです。ピッタシではないですが、5波目がちょうどエクスパンションの161.8付近まで伸びていきました。

独学で勉強していると、どうしてもこういった事に気づくことが難しくなりますよね。

私も過去に同じような事をしていましたが勉強会の先輩に指摘されて気づくことが出来ました。

FXを勉強するなら正しい手法を正しく学べる学習環境を整えることが重要です。

さて、この相場、どこでエントリーすることが出来たでしょうか。

トレンド相場ではフィボナッチエクスパンションが便利

4時間足から状況を見てみたいと思います。

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4時間足はもみ合いから下降に移っている場面ですね。

安値も抜けてグイグイ下がっているのがわかります。

既に引いてありますが、エクスパンションを当ててみると161.8まではまだ到達していません。

下降の局面なので戻り売りを狙っていきます。

続いて1時間足

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1時間足はちょうどエリオット3波目と見ることができそうです。

こちらも既にエクスパンションを当てていますが、

頂点と安値、そして第2高値ですね。

161.8を突き抜けて、261.8付近を抜けてから何度か止められていることがわかります。

どこまで戻るかの目安としてフィボナッチリトレースメントを引いてみると、

38.2まではまだ距離がありますね。

261.8で止められているようにも見えるので買いを考えますか?

いいえ、FX初心者の人は、目線は常に1つに固定するのが望ましいです。

今の場面は、4時間足からもわかるように下降が強い局面になります。そういう場面で当てずっぽうで買うのは危険です。

戻りを待ってから売るのが基本です。

なので、戻り売りを考えます。

戻り先の候補1つ目は当然FR38.2です。

続いては200MAもおりてきているのでこの辺りまで横ばいか波をつけて上昇してきたら売り

そして3つ目は、この付近ですね。何度も止められていることがわかります。

今直近安値を割った後、直近高値で止められています。

この辺り上がらないようなら売っていけそうです。

そして5分足。

エクスパンションは先程紹介したとおり、頂点から引くのでこうですね。

エントリーはどこからするのが良さそうでしょうか。

直近は上昇勢いが強く、いきなり売るのは危険です。

グイッと戻したあと、リトレースメント38.2を抜けきれないことを確認したこの辺りから入るのが良さそうです。

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利確は下がることを期待して161.8付近まで引っ張ってもいいですが、まだ方向性がはっきりしているわけではないので、サッと取りたいところです。

今回はFEを題材によくあるおかしい引き方を扱ってみました。

参考になれば幸いです。それでは。