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FXプロトレーダーは相場を予言することができるのか?テクニカル分析からトレードシナリオを読み解く。

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norinori
あおやまあおやま

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いきなり怪しい感じのサムネイルなんですけど、FXトレーダーによる予言ってたまに見かけることがありますよね。

それって怪しくないですね?絶対的にこうなります!っていう人がいたら怪しいと思った方がいいと思います。

では、これはどうでしょうか?

先生が7月3日の朝6時ぐらいに「今日のホンド円、やる必要がある?」とつぶやいていたのですが、そのあと一日は見事にひどい値動きで、この日のエントリーポイントは0でした。

これを見て怪しい!と思うのか、ここから考えるのかで、得られるものは違ってきますよね。

これは、当たったとか外れたとか、そのようなものはほとんど関係なくて、どのようなトレードシナリオからこのような考えに至るのか、ということを考えるのが大切だと思います。

ということで、今回は、この相場において、どうしてこの日のポンド円は朝の時点で、「トレードをする必要がない」ということができたのか?を考えていきます。

プロのFXトレーダーが相場を予言できたのは、どんなトレードシナリオがあったのか?

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先に答えをお伝えすると、前日にレートが一旦の目的地に到着してしまったことが考えられるからなんですね。

だから今後の値動きを見ないとこれからの目的地が判断できない、相場を判断するうえで、判断材料になる値動きが現時点でまだなかったから、だと思っています。

そのため、観察する日であって、すぐにトレードをするような日ではないということですね。

プロのFXトレーダーに依存するのではなく、自立を目指すには?


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では、先生の予言をたよりにこの日は何も見ないで絶対トレードを控えるのか?というと、それはレクチャー商材と変わらないですよね。それは依存です。目指すのは自立です。

先生が言ってるから絶対トレードをしない、というのではなくて、自分の頭で考えて判断することが大事です。

もちろんこの日に何か大きな動きがあれば、それをもとに結果的にトレードすることはできると思いますが、この日は材料となる値動きがなかったということになります。

勝てるFXトレーダーになるためには、曲芸トレードは必要ない

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良く先生がおっしゃるのは、このような日の値動きでたまたま勝てたからと言って、そのトレーダーはすごい!というのは違うんですね、トレードに曲芸は必要ないんです。

常に安心・安全・確実なトレードをできることを目指して勉強するのが良いのです。

実際にどんな環境認識から、トレードシナリオを立てると、朝時点では、この日はトレードする必要はない、と判断できるのか、考えていきましょう!

では、早速やっていきましょう!

 

FXトレードシナリオを立てるときに重要なポイント

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まずトレードシナリオを立てるときには、それまでの流れが大事です。これを頭に入れてください。

それまでの流れって、どれぐらい前から必要なの?というものに関しては、流れを見たいので、1時間足でいうと現在地点がこの一番右にあって、画面全体を見ます。

よく5分足よりも大きな時間軸である、1時間足で見ているからと言って、青い破線ぐらいの範囲しか見ないという癖がつかないように、画面いっぱいを見るようにします。

私の目安としては、最高値の山になる部分や、最安値の谷になる部分がしっかり見えるようにします。

それでも情報が入らなければ、チャートのもっと以前をみたり、さらに大きな4時間足をより注意して考えたりします。

これにも理由があって、エリオットを数えるときには基本目立つ高値や、安値からカウントしますし、フィボナッチリトレースメントなども同じような場所から使いますが、この目立つ場所がチャート上に入らないと環境認識を誤ってしまって、トレードシナリオもズレてしまうからなんですね。

そして連続している相場のつながりをしっかり考えていきます。

トレードシナリオを作るときのコツは、直近のここだけの情報を見ないで、しっかりと前提の流れから、考えていくということです。

何故かというとですね、ここだけの直近の流れだけを見ていると、戻しのない上昇が直近は続いていますよね。この青い破線のところです。

だから、少し戻しがあったとしたら、すぐに押し目買いをしたくなります。

そのまま5分足を見るとどうなるかわかりますか?

この青い部分をみてトレードしようとするとこうなります。

1時間足の直近の値動きだけを見ると、5分足トレードで失敗する

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これは失敗例なんですけど、左側チャートが1時間足、右側チャートが5分足で、1時間足の直近は上昇が強い。戻しが強い上昇に見えます。

だから押し目買いを狙いたいと考えていると思います。

5分足チャートを見て、山ができているのを確認したから、ここにフィボナッチエクスパンションを当ててみます。

そうすると、フィボナッチリトレースメントFE161.8よりも手前で値動きが止まってしまいました。

値動きが止まったのを見てできるだけ右側の方から、買いエントリーをしようします。
勢いの良い陽線をみて、エントリーするも、すぐに下げられてしまうんですね。値動きがとまったと見えるのであれば、利確もしやすいのですが、ちょっと値動きが急に動いてしまった印象です。

これだと20pipsも取れないです。

このトレードシナリオは100%できていないというわけではなくて、1時間足の前提の視野が狭い、という風に考えられるんですね。

この相場はもっと待った方いい、と1時間足を見ればわかるのです。

この失敗した原因としては、1時間足の直近の動きしか、分析できていなかった、ということになります、

では、どのように分析したらよかったのかをやっていきます。

1時間足チャートを詳細にテクニカル分析してみる

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1時間足を拡大してみてみます。

ここが現在地点だとします。最高値部分が入らなかったので、少し画面を縮小してあります。

ここには2種類のフィボナッチリトレースメントを当ててみました。

この中で着目すべきなのは、緑のフィボナッチリトレースメントです。

これは相場でよく効いていました。なので特に緑のフィボナッチリトレースメントを基準として考えてみたいと思います。

ピンクのフィボナッチリトレースメントは補助という感じです。

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改めて、この緑のフィボナッチリトレースメントはとてもよく相場に効いていました。

これだけ有効だと、一旦フィボナッチリトレースメントFR38.2で止められて下降したとしても、上昇したときには、またフィボナッチリトレースメントFR38.2付近を着目して考えますよね。

ここでは超えていっています。

となると、次はフィボナッチリトレースメントFR50です。これは常に意識している数字なのか?というと、そこまででもないです。

ただ、この場面においては、このフィボナッチリトレースメントが良く効くと相場でなっていたので、ではFR50も確認しておこうという感じです。

良く効くので、一応マークする、という感覚ですね。

そうやって見ていると、フィボナッチリトレースメントFR50で止まりました。

心の声としては、「はは~、ここで止まるってことは、かなりこのフィボナッチリトレースメントは着目している人が多いから有効なんだな、では次も止まる可能性が高いだろう」と考えます。

では、その次はどこかというと、フィボナッチリトレースメントFR61.8付近ですよね。

そして止まった、となります。

ここまでのこのような流れが大事です。

下降のフィボナッチリトレースメントが有効という意味ですね。

そしてその付近にはピンクのフィボナッチリトレースメントFR38.2付近でもあるので余計に壁に感じます。

フィボナッチリトレースメントで特に重要なのは、FR38.2、FR61.8です。なので、一旦の目的地になりやすいんですね。

これがこの相場での「値動きが目的地に到達してしまった」ということです。

となると、次の展開が始まるフェーズとなっていきます。そのためにはどうなるのかは材料が足らないので、大きな動きが出るまで観察する必要があります。

これが「値動きが目的地に到達してしまったので、材料を探す」につながっていきます。
ちなみに5分足でこのフィボナッチリトレースメントFR61.8付近を見てみます。

1時間足チャートをもとに着目すべきポイントを5分足チャートでも確認する

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5分足で見ていくと、すごくしっかり値動きが止まっていることが確認できます。売りのチャンスでしたね。

このように値動きが目的に到達してしまった、そして次の展開が始まるにもまだ材料はでていないという状況になります。

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ここまでの考えの流れ、相場の流れがあったからこそ、朝6時ぐらいに「今日のポンド円、やる必要がある?」ということにつながっていくのだと思います。

トレードシナリオに必要なのは、値動きのよくあるパターンの引き出し

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ここからは、自分のトレードシナリオの引き出しに、どれぐらいの値動きのよくあるケースがあるのかが重要になってきます。

ここからは観察するんですけど、どのような値動きのパターンが考えられるのか?ということで、どのようにトレードシナリオを考えていくのかが重要になっていきます。

考えられるケースは

「もう一度、フィボナッチリトレースメントFR61.8付近を確かめに行く動き」

または、目的到着したので、

「1時間足の流れに沿って、下降していく」なのか、どのように動くのか見る必要がある、ということです。

どっちにしても言えるのは、今度の動きはまだわからないし、よくわからない、ということなんです。

だから様子を見る、トレードを控える相場にして、材料がでたらそれをもとにまたトレードシナリオを構築していく、ということになっていきます。

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その後、5分足では値動きが停滞して、少し目立つ動きがでました。

ただ、これは判断材料にはなりません。

売るのであれば、戻し売りでできるだけ高い位置からだけど、そうはなってない。

買いをするのかというと、1時間足で目的到達してるので、上昇のフィボナッチリトレースメントFR38.2付近とかもっといい形が出ないとトレード根拠にはすこし自信がないところだと思います。

そして結果的には、トレードするのにはむかない相場ということで、エントリーポイントがゼロになります。

今回は、値動きの目的地の考え方と、到達してしまったので、次の材料を探すために控える相場について解説しました。

これからも勉強頑張っていきましょう!