そのエントリー間違っていない?FXトレード後に自分のシナリオが正しかったか見直す方法
- FXシナリオ分析が不十分だったときの3つのあるある
- FXそのエントリー、本当は間違ってる!?
- 自分で立てたシナリオを見直す方法
- シナリオが合致しないのでエントリーしなかった場合
- FXトレードの振り返りはただなぞるだけでは意味がない
FXトレーダーなら、専業であれ初心者であれ、必ず行うことがありますね。
そうです。「シナリオ」をたてることですね。別の言い方ではトレード計画といったりもします。
皆さんも、朝起きてから相場の状況を確認して、どうなったらエントリーするのか計画を立てますよね。
もちろん私も毎日立てています。
FXで勝てるようになるためには必ずこのシナリオが必要になってきます。
そして、エントリーはこのシナリオに基づいて基本的には実行します。
ここまでは皆さんよくご存知のところですね。
では、そもそもシナリオの分析が不十分であったり正しくなかったら何が起こるのでしょうか。
これは、3つの事が考えられますね。
FXシナリオ分析が不十分だったときの3つのあるある
1つ目は、誤ったシナリオに沿って損失を出すトレードをしてしまうケース
まぁ、これは自分のFX学習レベルが未熟であるということで後で反省ができますね。
2つ目は、シナリオは誤っていたが直近の値動きで違和感を感じノートレードのケース
シナリオは1時間足で立てますが、エントリーは5分足を使います。
ですから、直近の値動きが自分の立てたシナリオ通り動かなければ、シナリオが誤っていたとしても損失を出すことはありませんね。
3つ目は、シナリオが不十分ではあったが、相場が動いてくれて利確できたケース。
今回は、このケースについて先日私が実際に行ったトレードをもとに考えてみたいと思います。
FXそのエントリー、本当は間違ってる!?
先日投稿したYouTube動画で、「私はここで売りました!」というトレード報告を行いました。
私が実際どんな分析をしたかは、こちらのYouTubeで確認することができますのでご参考ください。
このトレードの翌日ですね、先生がこんな書き込みをヅイッターにされていたんです。
天辺から売って利益を取ることが必ずしも正しいチャートの見方ではないとも思う。
「ん?」
「えっ?えええええーー!」ってなりました。
トレード自体は良かったと思っていたので、尚更でした。
自分も含めたこの辺りでトレードをしていた人たちに向けてのメッセージなわけですが、これってつまりどういうことだろうと。
一つ言えることは、この売りのシナリオは間違ってはいないが、何か考慮不足の点はないだろうかと言う事です。
このことは、一つの気づきを与えてくれます。
自分で立てたシナリオを見直す方法
それは、「自分の立てたシナリオは自分で見直すことが容易ではない」ということです。
特に、トレードで勝ってしまうと更に見直す事が難しくなります。
どうしても、勝ってしまったことで安心してしまいますしね。
じゃあ、どうやって見直したら良いんだろうと思うじゃないですか。
これは、1つ方法があります。それは、
「ここを見送った人はどうして入らなかったのか考える」
ということです。
通常は、
- シナリオを立てる
- シナリオのポイントに到達したときに値動きを見る
- エントリーする/見送る
ですね。これを逆から考えてみます。
今回は見送るというケースを考えてみます。
〇〇な理由で見送りました。
となります。その理由はシナリオ面と直近の値動きの面いずれか2つか、または両方になるはずです。
A.なぜなら、シナリオは合致したが、〇〇な理由で値動きが合致しなかったからです。
B.なぜなら、〇〇な理由でシナリオと合致しなかったからです。
こんな感じですね。
シナリオは合致したが、値動きが合致せずエントリーしなかった場合
まずはAのケース。シナリオは合致したが、値動きが合致せずエントリーしなかった場合
シナリオは売りが優勢だと考えていた場合ですね。
今回は1時間足から見ていきます。
1時間足はここにエリオット波動がかけます。3波は戻しが弱くぐいっと下がっていきました。
かなり売りの勢いが強いですね。直近は4波目として急騰こそしているのですが、何度も止められていることがわかります。
ここが4波目の終わりになりそうな根拠は他にもツールを使うとわかります。
まずはフィボナッチリトレースメント。FR61.8で止められています。
更に、トレンドライン。
一時間足は、この上昇の勢いが弱まった事が確認できたら売りを狙っていきたいです。
この前提の中で、5分足を見ていきます。
私は、1時間足の4波の部分を5分足のエリオット波動で見ていました。この部分です。
なので、ここから更にグイグイと行くイメージはしていませんでした。
では、値動きが合致せずエントリーしないと考えた場合はどうでしょうか。
一つは、ここでエリオット5波完了と私は言いましたが、本当にまだ終わったかは言い切れないですね。
この5波目の下降も、1時間足で見るとわかるように高値の近辺でまだ止められている事がわかります。
直近もその安値を割ることができずにいます。
また、200MAもまだ横ばいになってきた感じで下向きになってはいません。
なので、売りで待っていた場合は、例えばこの1hのFR38.2をぐいっと戻して、200MA付近で下がらないことを確認してから入ったほうが、
より安全安心なトレードができたと言えそうです。
シナリオが合致しないのでエントリーしなかった場合
では、シナリオ自体がエントリーしなかった場合を考えてみます。
勉強会の中には、買いのシナリオを持たれた方もいらっしゃいました。
その場合のシナリオはこうでした。
1時間足は、たしかにここからエリオット5波の動きの可能性もあるが、直近の急上昇をやはり軽視することはできない。
1時間足レベルでは、短期上昇エリオット3波目が継続中と見ることもできこのままグイグイ上昇するケース。
直近は上昇4波で調整中にも見える。下がってきたら買いたい。という場合です。
なので、こういうイメージでしょうか。
直近の高値付近で抜けられないようなら、1時間足も上がれないことが明確にわかり、売りやすくなりそうです。
そして、このシナリオを作っていた場合は、確かに上の方から売ることは4波の調整波に乗ることになるので、あまり良さそうではありません。
他にも、直近の上昇が本当に強いなら、FE161.8を目指しに行く可能性もありますね。
なぜなら、ここは4時間足で何度も止めらている下限域からの反転上昇と捉えることもできるからです。
このケースの場合は、やはり、しっかりと1hのFR38.2をぐいっと下抜けて誰が見てもこれが1時間足のエリオット5波を作る動き
まで待たないと売ることはできなかったに違いありません。
例えばこうですね。
FXトレードの振り返りはただなぞるだけでは意味がない
ここまで、別の見方を3つしてみました。
私は、これらを踏まえた上で、この場面から売っても良いが、安心安全なトレードではなかったと言えます。
最適なエントリーポイントを探すという点に追いては、やはり理想的な形になるまでしっかり待つ事が良かったですね。
私も今回の事がきっかけで勝ちトレードを今まで見直しているようでただなぞっているだけなんだと理解できました。
今後、リアルトレードに移っていった際に、お金をしっかりかけて入れる場所を今のうちからしっかり身につけたいと改めて感じました。
なお、今回は自分で入らなかったケースを色々考えてみましたが、FX勉強会の参加者の方でしたら、
自分と反対のシナリオを立てている方、反対のトレードをしている方のコメントは参考になるかもしれません。
なぜなら、同じツールを使っていても学習レベルや得意なパターンが異なるので、自身が気づけていなかったポイントに気づくチャンスだったりします。
今回のトレードは、トレード後からが大変学ぶことの多い機会となりました。
皆さんにとっても振り返りのきっかけになれば幸いです。
それでは。